読者はどの段階で“共鳴”し、どのタイミングで“行動”するのか?
1. なぜCTAは“響かない”のか?

読者はどの段階で“共鳴”し、どのタイミングで“行動”するのか?
rx-005で起こった「クリックされない現象」は、この問いに真正面から向き合う機会となった。
記事末尾に配置した「稼ぐ仕組みを見てみる(文言C)」というCTA。
文言や導線配置を変えても結果は同じ──読者の動きはゼロだった。
ここで見えてきたのは、「CTAの強さ」や「デザイン」の問題ではない。
読者の心理段階に対して、伝える構造がズレていたという事実だった。
…「響かない」という現象そのものが浮き彫りになった。
(※前回実験の詳細は rx-005|クリックされない問い を参照
2. 読者の心理段階 × CTA × 画像構造
読者の思考や共鳴には段階がある。
すべての人が「最後まで読んで」「納得して」「行動する」わけではない。
それぞれの段階において求められる言葉・画像・構造が異なる。
▍A:導入段階(Attention/興味層)
- ✅ 状態:まだ軽く見ている/探しているだけ
- ✅ 有効なCTA:
→「このブログが試してる副業とは?」
→「他の記事も見てみる」 - ✅ Discover画像構造:
→ 強めの感情や問い(驚き・怒り・希望)で惹きつける
→ アイキャッチ画像の役割が大きい
▍B:行動前段階(Consideration/比較層)
- ✅ 状態:内容に共感し、他と比べて検討している
- ✅ 有効なCTA:
→「収益の仕組みはどうなってる?」
→「ツールの使い方を知る」 - ✅ 画像構造:
→ 情報や構造を図式化した視覚補助
→ 読者の理解を促進する“視覚の道しるべ”
▍C:収束段階(Decision/行動層)
- ✅ 状態:理解・納得して次の一歩を求めている
- ✅ 有効なCTA:
→「実際の収益構造を見てみる」
→「共鳴設計の次ステップへ」 - ✅ 画像構造:
→ 余韻を残す、詩的・抽象的な視覚表現
→ 意思決定後の“内面的共鳴”を引き出す役割
3. 再設計:導線を心理で組む

読者の心理段階ごとに、画像 → 言葉 → CTAの順で「共鳴波形」を構築する。
以下はその再設計テンプレート:
心理段階 | Discover画像 | 記事内構成 | CTA文言例 |
---|---|---|---|
A(導入) | 感情刺激(問い・表情) | 読者視点の疑問提示 | 「他の記事を見てみる」 |
B(行動前) | 構造説明図・図解系 | 実験・構造・検証 | 「収益の仕組みを見る」 |
C(収束) | 余韻系・抽象美 | 問いの余韻 → CTA | 「共鳴構造を深掘りする」 |
4. 次の設計へ
今回の心理マッピングは、今後すべての記事に共通の「共鳴導線テンプレート」として活用できる。
次は、これを使って画像とCTAを読者層ごとに自動組み換えできる設計に進化させる。
対象は、おそらくrx-006。
収束しない問いに対し、どの段階の共鳴が必要かを試す予定だ。
問いの余韻

CTAが“行動を促す”という前提は、
読者が“共鳴している”という前提がなければ成立しない。では、その共鳴は、どの瞬間に生まれているのか?
僕らは、それを本当に見てきたのか?
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